実は知らない?日焼け止めの選び方と正しい塗り方

こんにちは。
メイクアップコーチのみのりです。

夏はもちろん、冬でも毎日塗ってほしい日焼け止め。

「夏も冬も同じ日焼け止めでいいの?」「SPFとかPAの違いが実はよくわかっていない…」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今日は、SPFとPAの違いなど、日焼け止めの選び方についてお話しいたします。

日焼け止めの種類

種類別の特徴

クリーム

油分が多く、保湿効果がある。肌に密着しやすい。中には、伸びにくかったり、白浮きする(肌に白く残る)ものもある。

ミルク

伸びやすく、塗りやすい。サラサラした使い心地。やや乾燥、白浮きがしやすい。

ジェル

水分量が多く、よく伸びるのでからだにも塗りやすい。みずみずしく、肌になじむ使い心地。白浮きしづらい。

スティック

手に日焼け止めがつくことなく塗れる。携帯しやすいので、塗りなおしに便利。摩擦を起こしやすいので顔への使用の際は要注意。

スプレー

手が届きにくい場所や、髪・頭皮の日焼け対策に。メイクの上からサッとかけられる。

パウダー

メイクの仕上げや、メイク直しに。また、ポーチに入れておけるのも◎。

SPF、PAとは?

日焼け止めを選ぶときに、必ず確認する「SPF」「PA」、それぞれどんな意味があるのか、ご存じでしょうか。
どちらの値も高い方が、防止効果が高くなります。

SPF

肌が赤くなる日焼け、しみを引き起こすUV-Bから守ります。最高値は「50+」。


SPFの数値の分だけ、肌が赤くなる日焼けになるまでの時間を延ばせます。
例えば、20分で赤くなってしまう(サンバーンといいます)方の場合、SPF10の日焼け止めを使うと、20分×10倍=200分(3時間20分)の間防ぐことが出来る。という意味です。

PA

肌の弾力を低下、しわ、たるみを引き起こすUV-Aから守ります。最高値は「++++」。

ノンケミカルの日焼け止め

ノンケミカルの日焼け止め、と聞いて皆さんどんな日焼け止めを想像するでしょうか?
「化学物質が入っていない日焼け止め」「肌への刺激が少なそうな日焼け止め」と思われるかもしれません。

実は、「ノンケミカルの日焼け止め」とは、「化学物質が全く入っていない」という意味ではないのです。

日焼け止めの「ノンケミカル」は、「紫外線吸収剤を使っていない」という意味で使われています。
では、紫外線吸収剤とはどんな物質なのでしょう。

紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の違い

日焼け止めに含まれる、紫外線を防ぐ物質には2種類あります。

「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」です。
それぞれ異なる方法で、紫外線を防いでくれます。

紫外線吸収剤

化学反応によって紫外線のエネルギーを熱エネルギーに変えて放出します。肌の上での化学反応が肌への刺激となり、アレルギー反応が出る人もいます。
また、紫外線吸収剤は白浮きしません。

紫外線散乱剤

紫外線を物理的に反射することで、紫外線を防ぎます。
この成分により、白浮きや、きしみやすいテクスチャーになります。

最近は、ノンケミカル(紫外線吸収剤不使用)でも、使いやすいテクスチャーや白浮きしづらいものも増えてきています。

紫外線吸収剤不使用の日焼け止めを買う時は、「ノンケミカル」「紫外線吸収剤不使用」と書かれているものをチェックしましょう。

日焼け止めの選び方

シーン、用途で選ぶ
  • 炎天下や海、雪山、スポーツ → SPF50以上 PA+++以上
  • 通勤、通学などの日常使い  → SPF30程度 PA++~+++
  • スポーツや仕事で汗をかく  → ウォータープルーフの日焼け止め
  • 海に入る          → 環境にやさしい日焼け止め

日焼け止めに含まれる化学物質には、海の環境に悪影響を及ぼすという研究結果があります。
海外では規制されている地域もあり、海へ行く際は環境にやさしい日焼け止めを使いましょう。

質感で選ぶ

サラッとするミルクタイプや、しっとりするクリームタイプなど、使っていて心地よい質感を選びましょう。

日焼け止めの塗り方

日焼け止めを塗る量

日焼け止めは適量を塗らないと、その効果が発揮されません。

商品説明に具体的な適量が示されている場合は、それに従って使いましょう。


中には、「適量」としか書かれていない商品もあります。その場合は「どのくらい塗ったらいいの?」と迷いますよね。
その場合は、

  • クリーム状 パール粒2つ分
  • 液状    1円玉大2つ分

を目安に塗るとよいです。

日焼け止めの塗り方

顔に塗る場合
  1. 適量の半分を手に取り、頬、鼻、おでこ、あごに日焼け止めを置きます。
  2. 手でやさしくトントンと広げていきます。
    このとき、力を入れて伸ばして摩擦を起こさないように、とにかくやさしく広げていってください。
  3. 残りの半分も同様に塗り重ねていきます。
  4. 塗り忘れポイント:鼻の側面、眉間、生え際なども、ムラにならないようにしっかりと塗りましょう。
  5. 最後に手で顔全体をなじませます。

手の代わりにシリコンパフで塗り、最後に手でなじませる方法もあります。

体に塗る場合
  1. 容器から直接線を描くように体にのせます。ポンプ等場合は、一度指先に取ってから線状にのせましょう。
  2. のせた日焼け止めをクルクルと円を描きながら、均一に塗り広げていきます。
  3. 塗り忘れポイント:腕の内側、首、服との境目、手の甲、耳や耳の裏なども忘れずに塗ります。

ジェルタイプなどの場合、伸びがよくてスルスル~と全体に広がるため、ムラなく塗れた気分になりやすいです。入念に塗るくらいでちょうどよいと思います。

そして、大事なのが塗りなおすことです!

2~3時間ごとに塗りなおすとよいとされていますが、実生活ではなかなか難しいですよね。

炎天下での活動でなければ、お昼に1度塗りなおしていただくとよいと思います。

お顔には、パウダータイプやスプレータイプの日焼け止めが便利です。

毎日塗り続けられるものを選びましょう

日焼け止めは365日塗ることが何より大切です。

無理なく使い続けられるよう、あなたの生活スタイルや好みに合うものをぜひ見つけてください!

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